新進バイオリニスト　伊藤 怜子さん

　各務原市出身のバイオリニスト伊藤怜子さん＝写真。「４歳からバイオリンを始めました。幼稚園では山を駆け回っているような子でした。鵜沼第二小へは、朝、バイオリンの練習をしてから登校していたので遅刻していました(笑)」。小１から名古屋へレッスンに通い、休日なしで毎日２～４時間練習する日々だったという。
　「練習は楽しかった。苦しかったらここまで続けてこられなかったです。中２でバイオリニスになると決めました」
　上京して東京芸大付属高へ進学、同大器楽科バイオリン専攻で古典から本格的に学んだ。技術に裏打ちされた表現力と柔らかく繊細で筋の通った弦の響き。今春から昭和音楽大大学院に在学中で、東京を拠点に活動している。　
　「コンクールで失敗もたくさんしました。技術だけではなく運も含めて実力のうちだけど、失敗しないに越したことはない。音楽を志す後輩たちにこれまでの経験を伝えたい。教えることも好きなので、将来は岐阜や各務原でセミナーやマスタークラス(公開レッスン)をやってみたい」と話す。
　演奏家として音を追求しながら、後進の指導にも意欲的だ。「家族のいる各務原に帰ってくるとほっとします。ずっと家族が支えてくれています」と感謝の思いを口にする。12/20(金)メニコンシアターＡｏｉ(名古屋市)でピアニストと共演、モーツァルトのソナタを演奏する。同シアターで検索。