竹とタケノコ
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公開日:2021/05/13
各務原市内に多く育つ竹は、孟宗竹(もうそうちく)、淡竹(はちく)、真竹(まだけ)です。今では竹と言えば孟宗竹を思い浮かべますが、戦前は真竹だったそうです。(kさん)
真竹は竹籠・竹箕(たけみ)などの竹細工、壁下地やかやぶき屋根などの建築材料、刈り取った稲を乾燥させるための稲架(はさ)などの農業資材、おにぎりや食材を包む竹皮など、さまざまな場面で活用される利用価値の高い資材でした。
昭和40年頃までは、秋から冬になると竹屋さんが、古くなった真竹と淡竹をナタで切り、枝を落とした竹を太さ別に集め、やぶ主の立ち合いのもとで木口に墨で印を付けながら、数を数えて購入していきました。運び出すのは馬車からオート3輪トラックになり、その後4輪トラックと、時代と共に変わっていきました。
孟宗竹はタケノコを採るために栽培されるようになりました。
各務原市蘇原持田町は、大正時代まではミカン栽培が盛んでしたが、大正中頃の寒波でミカンの木が全滅し、代わって管理が容易な孟宗竹が植えられました。
タケノコは、4月の初めから出始め、中~下旬の最盛期には1日おきに収穫せねばなりません。昭和50年頃まで私の家では、近所のタケノコ農家のRさんとその子息のYさん、Nさんに掘ってもらっていました。
長さが150㌢程の特製のノミや唐鍬(とうぐわ)を使って、土中の見えない根元を探り当て、できる限り元から掘り出すことが必須になります。3~4時間かけて掘った後で、足場の悪い竹やぶから、竹箕や一輪車を使って運び出しました。タケノコ堀りは体力と経験が要る農作業でした。
プラスチック製品が盛んに作られ竹の利用機会が少なくなった現代では、管理できなくなった竹やぶは荒れ果て、山地の樹木を枯らしながら竹林が広がっています。自然災害を誘発する危険が指摘される中、“NPO法人竹林救援隊”の活躍に期待がかかっています。
「放置竹林を荒廃から守る」をスローガンに、主に各務原市各所で竹林・里山の環境保全に励むNPO法人竹林救援隊(写真提供)
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