社会に出て働く機会がなかった人、引きこもりの人を支援

公開日：2020/02/23

社会の仲間入りへ後押し―。市社会福祉協議会の総合相談窓口「生活相談センターさぽーと」では、引きこもりや離職後ブランクがあったり、就職に自信のない人が社会に出られるように、就労準備支援事業に乗り出した。地元の企業などが多様な働き方を用意して応援する。

中日新聞販売店も就労準備に協力

「いろいろな人の相談に乗っています。長年自宅で引きこもっている人、人間関係をうまくつくれず悩んでうつ病など心の病を発症した人、多様な生き方があって良いはずなのですが一度外れると軌道修正が難しいのがこの社会です」と、生活相談サポートの土屋直樹さん。

本人も働かなければ、と分かっているが、いきなりの就労は難しい場合もあるという。

「親世代も悩むけれど、本人も葛藤があるんです。焦ると続かないですから、社会とゆっくりで良いからつながりを持つことが第一歩です」

１日おきや、数時間でも良いという職場体験の協力企業が複数あるという。職種はパン屋さんや工場などで、市内各地にある中日新聞販売店もその一つだ。

「ボランティアや職場体験を通して社会ともう一度つながるきっかけにしてほしい。仕事をしたい人の相談に乗りますし、必要な場合は障がいの専門窓口を紹介しています」と話している。

問い合わせは☎０５8（３８３）７６１０