大自然に響くやわらかい音に魅了 アルプホルン各務原愛好会 溝口郁朗さん ひとみさん(蘇原在住)【前編】
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公開日:2024/04/13
各務原市にスイスの民族楽器アルプホルンを演奏する愛好家がいる。溝口郁朗さん、ひとみさん夫妻だ=写真。
「テレビで目にして以来何年も前から吹きたいと思っていました。美濃加茂市にみのかもアルプホルンクラブがあることを知り、60歳で加入しました」
学生時代はトロンボーンを吹いていた郁朗さん、クラリネットを吹いていたひとみさん。音楽好きの夫婦の共通の趣味となった。
「アルプホルンは長さ3・4㍍で、アルプスの大自然に響く牧歌的でやわらかい音が魅力です」「ステージから下りると、みんな長さに驚いて、オオーッてどよめきます」楽器はスイスから直輸入するか、作るしかないという。
「坂祝の工房で、指導を受けながら数カ月かけて手作りしました」岐阜県産の東濃ヒノキの間伐材を、丸太からカットして皮をむき、中をくり抜き磨いて、ニスを塗った。三つの管を組み立てて連結させると見事にアルプホルンになる。地面に置く部分は傷つかないよう、専用の小さな台までこしらえた。
大きな楽器を入れて持ち運ぶ袋も手作りで、アルプホルンをいとおしく思う気持ちがあふれている。森林王国岐阜の宝である木材を利用した日本でも珍しいスイスの楽器作り。さまざまな可能性を秘めた取り組みにも思えたが「惜しくも後継者不足で、アルプホルンを作れる工房はこの3月でなくなってしまったのです」。
もう、アルプホルンを手作りすることはできないという。(続きは5月号)
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