スリル満点‼ ハチにいたずら
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公開日:2022/10/20
私たちの生活で脅威になる昆虫の1つがハチです。
“今年はハチが巣を風のあたらない垣根の低いところに作っているので、台風がくる”とか、逆に“高いところに作っているので、台風が来ない”とか、そんな俗説が話題になることもあります。
私が小学生だった頃(昭和30年代前半)のこと、アシナガバチの巣を見つけると、よくいたずらをしました。初めは石を投げつける。ハチは巣が攻撃されたと気づき飛び立ちますが、敵の所在が分からず、巣の周りを飛び回っている。
私は面白がって、恐る恐る2~3歩巣に近づいて、さらに攻撃を仕掛けると、ハチは巣の周りを激しく飛び回りますが、私のところまでハチが来ることはありません。
そこで、さらに竹竿を持ってきて巣をつつくと、ハチは敵を見つけ瞬時に攻撃し、刺します。刺された私は泣きベソをかき、母親に庭の朝顔の葉を揉み潰したものを、刺された患部に薬の代わりに貼り付けてもらいました。腫れと痛みが2~3日残りました。
“ジバチ”と呼ぶ土の中に巣を作るクロスズメバチは、東濃地方では“ヘボ”と呼び、幼虫・さなぎは佃煮や炊き込みご飯にするなど珍味としていますが、各務原地域ではその文化は聞きません。ただ、子どもの遊びでジバチ取りをすることはありました。
ジバチ取りの餌は、鶏のササミ肉などを使いますが、子どもたちはカエルを使いました。田んぼで捕まえたカエルの皮を剥き、肉を取り出し、小さく刻んで目印に真綿を取り付けます。竹棒の先に餌を置き、見晴らしの良いところに立ててハチを誘います。
餌を見つけたジバチが巣に運びます。青い空に舞い上がったハチが持つ白い真綿を目印に、ハチを追います。「ハチが飛び立ったぞ」「そっちへ行ったぞ」と、声を掛けながら巣のありかを探します。
一回で巣を見つけることはできませんが、何回か餌を運ぶハチを見定めて、段々畑の土手や石積みの斜面などに巣を見つけます。蜂は煙に弱いので、セルロイドの下敷きを切ったものや花火に火をつけて巣穴に突っ込み、ハチをまひさせて、巣を取りました。
ミツバチには、野生のニホンミツバチと、養蜂用のセイヨウミツバチがいます。
ニホンミツバチは、セイヨウミツバチより小さく、背中の色が黒っぽいのが特色で、性質はおとなしく人を刺して危害を与えることはありません。
蘇原持田町の私の家の周りでは、西嚴寺の鐘楼の天井裏、近くの民家や土蔵の床下など数カ所に、長年にわたり住み着き、早春から晩秋まで飛び回っていました。
新たに女王蜂が生まれると、古い女王蜂は家来のハチを引き連れて分蜂 (ぶんぽう)します。その時は、無数のハチが飛び回り、軒下や木の枝などに集まる姿を見ることがありました。
しかし10年ぐらい前からミツバチが激減し、今まであった巣にも姿がありません。6月に咲く“南京ハゼ”の花には、以前は羽音がやかましいほどハチが集まっていましたが、今では全く姿がありません。ミツバチの減少は世界的な現象だそうですが、この地域でも間違いなく少なくなっています。
分蜂して小屋のヒサシに集まったニホンミツバチ(2015年7月撮影)。蘇原持田町では、この頃からミツバチは激減しました。
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