癒やされる日本画・芙峰画展 岐阜
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墨のにじみと彩りで味わい深い絵を描き上げる日本画・芙峰画(ふほうが)の展示会が12月22日(金)まで、岐阜市三田洞の岐阜信用金庫三田洞支店で開かれています(土日曜日休み)
展示会を開いているのは、同市長良竜東町の長縄奓守子(たずこ)さん=写真㊤=と芙峰画サークルのメンバーら。
「芙峰画」は、山梨県出身の渥美芙峰(1983~1973年)が戦後に創案した画法です。東京高商時代から南画や俳句を学び、芙峰は江戸後期の文人画家・谷文晁の独自の画法から、淡彩の日本画・芙峰画をあみ出しました。また、俳句では高浜虚子や飯田蛇笏などの門人として知られ、戦後は「文は人なり」「俳詩と画」などの雑誌を主宰し、俳詩・短詩を広めました。
芙峰画は、薄い画仙紙に墨のにじみを感じながら、ゆっくり描く画法で直筆、遅筆、圧筆という筆運びが特徴です。身近な季節の草花や野菜をじっくり観察しながら、ゆっくり、輪郭の墨が紙ににじむ時間を見ながら筆を進めて描いていきます。色は、顏彩を使います。
作品展には、長縄さんが「ミニトマト」「新たまねぎ」「水仙」など。その他「おひなさま」「かぶら」「紅いも」が並べられています。はがき大や六つ切り、四つ切りなどの小品ですが、会場の信金を訪れた人からは「やさしい感じ」「ふわっと出てくる」「癒やされる」と好評です。
芙峰画(日本画)展