火の粉の中で乱舞するみこし!! 岐阜・手力雄神社の火祭り
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公開日:2025/05/01
火祭りで知られる岐阜市蔵前の手力雄神社の春祭りが4月12日に営まれ、晴天の下、多くの露店が並んだ神社周辺は、大勢の人たちでにぎわいました。
県重要無形民俗文化財に指定されている火祭り。例年、長森地区13町の人たちが、行灯を長い木の竿につるした御神灯と飾りみこしなどを奉納しています。圧巻は、上半身裸の男たちが担ぐ「飾りみこし」の滝花火によるみそぎです。境内の西側の広場には、13町の氏子らが立てた高さ約20メートルの御神灯竿が立ち並び、ダシ山といわれる歌舞伎の場面の人形を飾り付けた立ち火棚という台座が設置されています。
春祭りの神事は午前から始まり、各町内をみこしが練り歩きます。午後2時を過ぎたころから神社の鳥居前に「長持ち」を担いだ人たちが集まります。「長持ちの宮入り」が始まります。「長持ち」には、花火を入れていましたが、現在は防火上の何千のため、別に管理していますので空の長持ちを担いで、拝殿前でおはらいを受けます。先頭は神社が位置する蔵前町、次いで東中島、細畑町、高田町、手力町、切通、芋島町、野一色の8町の長持ちが境内に入りました。それぞれの町内は、鳥居前で爆竹を鳴らし、半鐘を打ち鳴らしました。爆発音と半鐘の音が鳴り響き、露店通りが人であふれ始めました。
午後6時ごろからの飾りみこしの宮入りを見ようと、露店に明かりが点った鳥居前は人、人、人であふれました。この日は、見物者の中から病人が出たため、宮入りが少し遅れて始まりました。
待機していた飾りみこしの隊列が打ち鳴らす半鐘の音が響き、鳥居前の広場では、爆竹と半鐘の鋭く激しい打ち合いが行われ、さらにみこしが高く担ぎ上げられます。8基のみこしは、おのおの気勢を高めながら境内に入って行きました。すべての飾りみこしが境内に入り終わると、見物客の規制線が境内の参道まで移動し、みこしの滝花火の中での乱舞を間近に見ることができるようになります。
火祭りは、御神灯への着火から始まります。高さ20メートルの竿の先に、豊作と家内安全などを願って奉納された10の行灯が三角形に並びます。御神灯へは下からの導火線で火をつけます。10の行灯全部に火がつくと家内が安全に過ごせるとの言い伝えがあり、地元の人たちは、固唾をのんで見守るそうです。
続いて、滝花火が始まります。落下する火の粉の中に半身裸の男たちが飾りみこしを担いで入ります。みこしには花火が取り付けられており、落下する火の粉で着火、両方の火の粉を浴びて身を清め、一年の安全と幸福な生活を祈るという神事です。8基のみこしが次々と滝火の中で火の粉を浴び続けます。
この後、手持ち(手筒)花火が披露されます。人形を飾った台座の上から男衆の上に火の粉が降り注ぎ、男衆は、激しく半鐘を鳴らしながら乱舞し続けます。フィナーレは、一斉に手筒花火に火がつけられ、ダシ山が燃え上がったような光景になりました。そして打ち上げ花火が炸裂し、見物人からは「すごい!」と興奮した歓声とともに火祭りは終わりを迎えました。
花火の火が消え、一面が闇に包まれると、飾りみこしが各町内へ戻っていきます。見物客は境内から退出するみこしを拍手で送り出していました。
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