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古木のドラマを聞く!! 岐阜で大島さんが「絵画展」

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公開日:2024/05/20

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岐阜市長良の元小学校教諭で一陽会会員の大島満男さん(88)の古木をモチーフにした個展が5月22日まで、同市日野西のギャラリー喫茶「ジャック&ベティ」で開かれています。

大島さんは現在の下呂市金山町出身で、20歳ごろに岐阜市に住むまで、父親の転勤に伴い県内の山間地域で山や森の中で遊ぶ日々を暮らしました。18歳ごろから油絵を描き始め、30歳代の時に美術団体「一陽会」に20年間出品しましたが、退会。50歳代からは古木をテーマに描くようになりました。古木の幹から何本もの枝が出たり、細い枝が絡みついたり、大きな穴があいたり、大きなコブのある巨樹が多く描かれています。岐阜や各務原市内でこれまでに個展を10回ほど開き、古木の絵画小品や木工作品を展示してきました。今回は、6年前に「一陽会」に復帰して出品した大作の100号(162センチ×130センチ)や120号(194センチ×同)などを中心に計51点が展示されています。

 

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作品は、いずれも全体を緻密な点で描き込んだ作品ばかり。昨年の「一陽展」に出品した「夢」=写真下の㊤=は、中央に大きな頭蓋骨を描き、眼のくぼみの中で子どもや大人が遊んだり、縁を上ったりする人の姿があり、ヘビやサルの親子、ウサギ、カエル、キツネ、バッタなど動物、さらに縄文土器や弓を射る狩人などが描き込まれています。また、令和元年の一陽展で「青麦賞」を受賞した「笑う古木」=写真下の㊦=は、人物の表情を古木の大小の穴の形で密に表現し、アフリカの民族画・模様を思わせるような作品。

 

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このほか、湖のそばに残された巨樹の古木を描いた「湖畔」、雪が薄らと積もる中で枯れた小枝を周囲に張り出した姿を描いた「冬」など、動物などが描き込まれていない作品も並べられています。

「古木は、この世に芽を出し、風雨にさらされ。虫や獣に食われたり傷つけられながら大木となり、次第に衰えていく。長いドラマがあり、壮絶な生き様を表したい。気持ちが悪いとか、面白いとか、いろいろな思いで見てもらえれば、次の絵を描く意欲につながります」と、話しています。

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