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山県の柿野祭り開催!! 獅子神楽とからくり人形芸を奉納!!

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公開日:2023/04/12

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山県市の北東部の乾地区にある柿野本郷の清瀬、垣野の両神社の春の例大祭が4月9日、両神社で営まれ、数年ぶりに獅子神楽などが奉納されました。

柿野祭りは、一説によれば中世にさかのぼるそうです。清瀬、垣野の両神社は10世紀ごろにつくられた「美濃国神名帳(しんみょうちょう)」に記載されているそうです。清瀬神社と垣野神社は兄弟の御祭神を祀り、年に一度、両御祭神が「祭り場」の高台にる「御旅所」で面会するという設定で行われます。

祭りは、清瀬、垣野の両神社の御祭神を載せた神輿が、ほら貝の音とともに行列を作って高台の「御旅所」までわたり(渡御行列)、2つの神輿が安置されます。祭礼式は両神輿を迎えて、雅楽が演奏されながら営まれます。最後に巫女の舞が奉納されて式が終了します。

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この後、祭礼行列が行われ、奉納芸が演じられます。行列は、垣野神社の獅子頭が3人で組み先頭で歩きます(乱獅子)。次いで「内宮柿野大明神」「外宮柿野大明神」の神社名旗、高張り行灯を掲げ、さらに子どもらによる花神輿が続いて、笛や太鼓を鳴らす楽屋(がくや)が屋形(やかた)とともに祭り場まで練り歩きます。過去の祭礼行列は「大名渡り」といわれ、奴行列、馬に乗った殿様、若様、荷馬が御旅所前まで歩いたといいます。現在でも、大名行列の名残が、槍などの道具が見られ行列参加者らは裃をつけています。

この日は、祭礼行列が御旅所前に着くと、からくり山車(やま)格納庫から引き出されたからくり山車でからくり芸、続いて、獅子神楽芸が奉納されました。
からくり芸は、巫女人形を中央に、左右に笛吹きと鼓叩き人形が置かれ、巫女人形が舞います。最後に巫女が金弊に変身して終了します。
獅子神楽芸は「悪魔っ祓い」と呼ばれ、「寄せ」太鼓から始まります。獅子頭と胴幕を持つ2人で舞う「幕舞」、さらに手に御幣と鈴を持って獅子が1人で舞う「かかり」「おあげ」「こあげ」「おさめ」舞われます。いずれも御幣を手の甲で回したり、放り上げたり曲芸のような所作を繰り広げます。最後は、再び2人で舞い、カブ(獅子頭)を脱いで舞う所作がある「カブぬぎ」。これらの舞が連続して行われます。今年は、曲芸的な動作で和傘を飛び越える所作が加わりました。

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獅子神楽が終わると、子どもらに菓子まき。さらに花まき(花奪・はなばい)が続き、清瀬、垣野両神社の神輿が神社に帰る還御(かんぎょ)となります。還御に先立ち御旅所に安置された2つの神輿が軒先まで出され、再び、からくり芸が奉納されました。

からくり芸が終わると、「ほーい、ほーい」の掛け声とともに、清瀬神社、垣野神社の順に御旅所前の道路に下りて行列を作り、3回まわった後、左右に分かれてそれぞれの神社に還御しました。

この日は、コロナウイルス感染が続く中での祭り開催で、最後の餅まきが中止されたため、人出が少なく「芸能は4年ぶりに見たかな。やはり餅まきがないとにぎやかにならない。早くコロナ感染が収まり、餅まきが復活してほしいね」と、お年寄りらが話していました。

(以上の柿野祭りの記述は「山県市の祭りと民俗芸能」を参照しました)

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