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山県市の大桑城跡発掘調査 現地説明会に130人!!

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公開日:2022/12/21

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山県市教育委員会が国史跡指定を目指して行っていた大桑城跡発掘調査の古城山(標高407・5メートル)山頂付近の第3次調査現地説明会が12月3、4の両日行われました。両日で計130人が訪れ、担当者の説明に耳を傾け、専門的な質問などを交わしました。

▲現地説明会の様子(写真は山県市教育委員会提供)

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大桑城は戦国時代の美濃国守護・土岐氏の居城として知られ、土岐頼芸(よりのり)が斎藤道三によって美濃から追放後、落城したと伝わっています。戦国時代の山城に関心が高まる中、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀ゆかりの地として注目が集まりました。大桑城跡は、これまで山頂付近に天守があったことなどから発掘調査が難しく、同市教育委員会では地表にある遺物の表面採集を行ってきましたが、令和2年度から3カ年計画で発掘調行いました。

これまでの調査で、登山道登り口近くの「岩門」と伝わる出入り口付近で横約2・5メートル、縦約1・8メートルの巨石はじめ、石垣や石を立てて並べた立石列などを発掘。現在の岐阜城山頂部に見られる「一ノ門」跡に似ていることなどが分かりました。次いで山頂部分の「台所」「曲輪(くるわ)」と伝わる人工的に削り取った平坦地を調査。池のようなくぼ地を持った庭園跡、平面を持った岩盤など建物の痕跡、さらにひな壇状に連続した曲輪群が見つかりました。曲輪群では瀬戸・美濃地方の陶器はじめ、特注品の花器破片など約250点の遺物が出土しました。

最終年度の令和4年8月下旬から12月中旬にかけての第3次調査では、曲輪群の中央部分に両側を石垣を使った幅約2・2メートルの通路や曲輪の段数は13段、約30の曲輪が確認されました。また、中国製の磁器や瀬戸・美濃地方の陶器、素焼き皿、碁石など居住した跡とみられる破片が約350点出土しました。伝「台所」では池の縁周辺に沿って玉石が敷かれていた状態が見つかりました。

▲曲輪群東側石垣

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現地説明会では、「曲輪群には誰が住み、どれくらいの人がいたのか」などの質問があり、山城は防御のための詰め城というイメージがあったが、人が住んでいたとは驚きだなどの感想が出ていました。

山県市教育委員会では、発掘調査は今年度で終了し、来年度に報告書を作成し、6年度に国に具申する計画で、国史跡指定を目指します。

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