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伝統の和菓子の味を受け継ぐ4代目誕生!! 岐阜・上芥見

NEWS

公開日:2021/10/20

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「品のある味」と近隣の人たちから親しまれている岐阜市上芥見の和菓子店「豊寿庵(ほうじゅあん)」に4代目がデビューしました。「豊寿庵」は、3代当主の後藤豊さん(56)が修業した加納栄町通にあった名店「香梅」(昨年5月閉店)の味を受け継いでいます。その味に若い感覚の和菓子が加わりしました。

4代目は長男の裕紀さん(27)。大学卒業後、長野県の和洋菓子店での5年間の修業を終え、今年7月に戻りました。裕紀さんは主に焼き菓子製造を担当していました。現在は、父親の指導で和菓子の修業をしながら、店の販売企画やサブレの製造を担当しています。
裕紀さんが跡継ぎとして戻ったところ、コロナ禍で昨年4月以降、週末の法事や自治会の行事などがなくなり注文が激減、店は苦境に立っていました。手掛けたのは販売企画。これまでチラシ広告をしたことがなかった父親に秋の企画販売を待ちかけました。「秋の大収穫祭」として10月9日から17日までの8日間のキャンペーンを行いました。新商品として「和モンブラン大福」「栗おこわ」を中心に販売し、「香梅」で人気だった「栗おはぎ」を再現しました。

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売れ行きの人気は①和モンブラン大福②栗おこわ③栗おはぎの順でした。和モンブラン大福は、栗きんとんと渋皮栗、ホイップクリーム、小豆こしあんを包みました。「ケーキを食べるより美味しい」と中高年者が何回も購入されたそうです。
土日限定の栗おこわは、ほっこりと炊き上げた栗とふっくらしたもち米の食感で、初日に用意した30パックが午前中で売り切れ、翌日は60パックに増やしましたが、やはり夕刻前には売り切れていしまうほどの人気でした。平日にも問い合わせがあるほどでした。9月には1、2パックした売れなかっただけに、「チラシを見た」「売り切れて買えなかった」と開店前にお客さんが並び、驚きの連続だったそうです。

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初めての企画販売に手応えを感じた裕紀さんは、長野で修業した焼き菓子を自分の商品として仕上げる一方、「若い女性にも食べていただけるお菓子を作りたい」と、チーズをクッキー生地で包んだ「チーズ饅頭」や米粉のマドレーヌなどの新商品を試作中です。

▶菓匠「豊寿庵」
・岐阜市上芥見148
・営業時間:午前8:30~午後7:00
・定休日:水曜日(不定)
・駐車場:5台
・電話:058-241-1018

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