親子ら 郷土の味“船頭鍋”味わう

公開日：2023/09/09

動画撮影し教材に活用も

笠松町の木曽川で船頭たちが食べていたという「船頭鍋」の試食会が、8月17日、同町田代の日本料理店「松廣」でありました。親子約30人が川ガニや野菜のたっぷり入ったみそ仕立ての汁を味わいました。同町近郊で親子を対象に活動するNPO法人つなぐプロジェクトが主催。調理と試食の様子は同団体が撮影し、郷土食の視聴覚教材として教育委員会に提供される予定です。

船頭鍋は同店の臼井憲司さんが約40年前にイベントで提供できる物をと考えました。木曽川の近くで育った臼井さんが、子どもの頃に近所の漁師のおかみさんたちが川魚を使い日々作っていた鍋をレシピとしてまとめたものです。

「船頭鍋」にはモクズガニ、マス、ハマグリ、鶏肉、豚肉、白菜、人参、ゴボウ、サトイモ、コンニャクなど17種類の材料が入り、八丁味噌で仕上げられています。魚介の出汁が効いた味わい深い汁です。以前は、町内のみそ問屋のみそを使っていました。この日、シーズンではないモクズガニは臼井さんが冷凍保存していた長良川で捕れたカニが使われました。

初めて食べたと言う小学1年の吉田理恩さんは「家で食べる汁とは違って、カニとか貝が入ってておいしい」とおかわりし、３杯も食べていました。