手作りのスイスの楽器で演奏活動 アルプホルン各務原愛好会 溝口郁朗さん ひとみさん(蘇原在住)【後編】
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公開日:2024/05/12
スイスの民族楽器アルプホルンを演奏する溝口郁朗さん、ひとみさん夫妻。アルプスの少女ハイジのオープニングの音色でよく知られる楽器だが、手に入れるのは困難であることから、楽器を手作りして演奏活動を続けている。
「作るのも苦労しましたが、自分の作った楽器で音が出せた、それがうれしかったですね」と、郁朗さん。「木の楽器ですから音にも木の優しいぬくもりがあるのが魅力です」と、ひとみさん。市内や美濃加茂市で練習し、社協のボランティア活動や、みのかもアルプホルンクラブの一員として各地のステージに立っている。「長い楽器なので、音の出る場所が遠くて、自分の音が聞こえにくい。横に広がって吹くのでタイミングを合わせるのも難しい中、ハーモニーがピタッと合うと気持ちが良いですね」
7年前には、スイスのホルンフェスティバルにも出掛けた。
「現地の人のタクトで、世界中の愛好家200人くらいと合同演奏をしてきました。国や言葉の壁を越えて、自分たちの作ったホルンが通用したことを肌で感じました。スイスの山の頂上で湖がある美しい景色、マッターホルンを遠くから見ましたが忘れられない経験でした」「今後は、いかにきれいに曲が吹けるようになるか、それだけです」
夫妻の夢を乗せたホルンの音色は、どこまでも伸びやかに優しく温かく響いていく・・・。
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