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山県市の伝統芸能が一堂に!! 舞台公演会

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公開日:2024/03/23

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山県市の各地域に残る伝統芸能を紹介する「山県市無形民俗文化財 舞台公演会」が2月25日、市美山中央公民館で開かれ、5つの保存会が練習の成果を披露しました。昨年に続き、公演の後に体験会も行われ、参加者らが太鼓を叩いたりして楽しみました。

市重要無形民俗文化財に指定されているのは、公演順に「葛原太鼓踊り」「柿野獅子神楽」「北山雨乞い太鼓踊り・雨乞い踊り」「立華」「伊自良十六拍子」「乾音頭」の6件で、美山地区4件、伊自良地区2件。公演は乾音頭を除いた5件が行いました。

■葛原踊り太鼓
美山地域の北西部・葛原地区の篠座(しのくら)神社・大倉(おおくら)神社の祭礼や各集落の民俗行事などで奉納されてきました。4月第1日曜日には、篠座神社の例大祭、7月第2日曜日には大倉神社例大祭でそれぞれ「踊り拍子」「十六拍子」「送り拍子」「渡り拍子」の4曲を伝えています。このほか、7月下旬の愛宕祭り、8月中旬の精霊送りなどで奉納されてきました。「踊り拍子」のみ歌を伴い、首からかけたひもでつるした締め太鼓を胸の位置で打ちながら鉦の音とともに輪踊りします。
今回は、輪になって踊る「踊り拍子」「送り拍子」が演じられました。

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柿野獅子神楽
美山地域の北東部の柿野本郷に伝わる神楽で、毎年4月の第2日曜日の柿野祭りで奉納されます。石段の上の高台に設けられた御旅所に東の清瀬神社と南の垣野神社の神輿を安置し、神事が営まれた後、石段下で獅子神楽が太鼓・小太鼓・笛によるお囃子の演奏に合わせて奉納されます。
公演では、胴に巻いた幕を使った獅子の幕舞「悪魔っ祓(ぱら)い」と獅子が1人で御幣と鈴を手に持って「かかりの歌」に合わせて操る舞、さらに和傘を使った芸を披露しました。

▼幕舞「悪魔っ祓い」

北山雨乞い太鼓・雨乞い踊り
美山地域の最北部・北山地区の神崎に伝わる雨乞い太鼓と各集落で太鼓とともに踊られた雨乞い踊りです。雨乞いや七夕送り、精霊送りなどの民俗行事で奉納されました。太鼓演奏の曲目は「送り拍子」「五拍子」「七拍子」「十六拍子」の4曲。いずれも太鼓と鉦、笛で演奏されます。締め太鼓は胸の高さに首からつるし、左右に大きく振りながら叩くのが特徴です。
雨乞い踊りは、雨乞い歌に合わせて踊る手踊りでお尻を叩きながら踊ることから「ケツ叩き踊り」とも呼ばれています。踊り手は。腰をかがめた格好で輪踊りで左回りに踊ります。

▼北山雨乞い踊り

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■立  華(りっか)

伊自良地域の浄土真宗本願寺派寺院で行われる報恩講に合わせ、仏華として地域の有志によって毎年11月中旬~12月初旬にかけて制作されます。花材は赤松、五葉松、黒松、柳、桧葉、南天、菊などで、「山野の自然そのままいただいて自然にあるように立てる」という考えを基本としています。材料採取に10日ほどかかり、制作には1日半~2日程度かかるそうです。技法として「直真(すぐじん)」「除真(のきじん)」「松一色(まついっしき)」の3技法が伝えられています。
発表は、スライドで立華の歴史や技法、作り方などを説明。作品は会員4人が、前日24日の午前9時ごろから午後6時ごろにかけて制作した高さ2メートル以上、幅1.5メートル、奥行き2メートルもある「松一色」が中央公民館ロビーに飾られました。

伊自良十六拍子

伊自良地域は市の南西部・伊自良川をはさんで南北に盆地が開けた地域です。雨乞いは、各地域に太鼓と鉦を1つずつ持ち、集落ごとの氏神や全体が集まって共同で行うものとがあったといいます。現在は、雨乞いの唄と単調な太鼓による「雨乞い音頭」と速いテンポの力強い太鼓演奏による「十六拍子」の2曲が伝えられています。また、最後の手段として唄と太鼓演奏に加え、竹細工で作った雌雄の2匹の竜を舞わせる「竜回し」を行いました。地元の伊自良北小学校の児童らが平成11年から、クラブ活動として伊自良十六拍子の継承に取り組んでいます。
公演会では、大きな竜の絵柄の幕を背景に、まず、伊自良北小学校の児童ら1年生から6年生まで全員25人が演奏しました。続いて保存会の演奏と竜回しが舞台いっぱいに披露されました。竜回しの小さいサイズ・雌竜を児童らが受け持ちました。

▼保存会による演奏と竜回し

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