英語教室３２年 いったんピリオド　小酒井 明美さん(松が丘)

　今年の３月に、３２年間の英語教室にピリオドを打ちました。生徒数は数え切れないですが、３歳から７０代まで、市外県外からも来てくださいました。
　最後の生徒さんたちと涙でお別れし、やめることを知った元生徒さんたちも訪ねて来てくれました。英語力を高めてあげたいという思いでやってきましたが、習って良かったと言われると本当にうれしいです。
　生徒さんの頑張りと親御さんに恵まれたと思っています。
　原点は、中２の時の英語の先生です。当時は塾もなかったけれど英語が好きになりました。銀行に就職しましたが、１年頑張って駄目なら諦める覚悟で全力で英語を学び、念願の国際線の客室乗務員になりました。
　結婚を機に辞めて、３２年前に教室を始める時に、中日各務原市民ニュースに載せてもらいました＝写真右。終わった時にまた記事にしてもらえるなんて、すごい巡り合わせです。
　デジタルは便利だけど、想像する醍醐味(だいごみ)、通じた時のうれしさなどの満足度は少ないのではないでしょうか。今の子どもたちは忙しいから大変ですが、考えることをしなくなっているのを感じます。
　家事育児もしながら、ずっと生活の中心は英語教室でした。余力があるうちにやめて、好きなことをやろうと思っていました。主人との時間、散歩、本を読んで映画を見る、オカリナを吹く、宝塚を見に行く、世界一周クルージングにも行きたい。
やりたいことがいっぱいです。
　さらなる英語力向上のため、英会話講座にも申し込みました。英語が好き、得意
が私の原点。生徒さんたちも、英語じゃなくてもいいから、何か好きなことを見つ
けてほしい。それがあれば自分の道を決めやすい。つらいことがあっても頑張れる
から。若くなくてもできます。トライしてほしいです。