村国座で狂言と囃子の会 11月12日(土)午後2時から
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能楽師小鼓方 船戸 昭弘さん
国指定重要有形文化財に指定の村国座(各務おがせ町)で、11月12日(土)に狂言と囃子(はやし)の会が開かれる。演奏者の一人が能楽師の船戸昭弘さん(各務東町)。
6歳から小鼓を習い、高校生になって謡も習った。初舞台は18歳の時。大学生活と両立し、以来ずっと古典芸能の道を歩み続けてきた。
「能楽35年になります。一度就職しましたし、辞めたいと思った時もありました。でもこの世界から離れようとしても、小鼓に触れずにはいられませんでした」
28歳ごろから、家元の指導を受けるようになったという。
「どんな仕事でも厳しいのは同じ。自分が選んだ道ですから」今年4月に、生まれ育った各務原に戻ってきた。
「小学校で披露したり、中日文化センターや市の講座、自宅で教えたりしています。何か地域のためにやりたい、という気持ちが芽生えてきました。村国座はかつて叔父が立ったことがある縁ある舞台で、本当にやりたいことをやりたい、と思っています。好きなメンバーと、好きな曲をやります」
狂言の解説や囃子方の楽器紹介、岐阜のご当地曲「養老」、笑いだけではない狂言「博奕(ばくち)十王(じゅうおう)」と、初めての人でも分かる内容となっているという。「自分の出したい音は年に一度出せるかどうか」という深遠な世界に身を置く船戸さんの静かな情熱の目撃者になってほしい。問い合わせは☎090(7857)1220
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