子育てママたちの居場所 古民家えんがわ

親子サロンで多世代交流

昔ながらの縁側のある日本家屋の和室に、赤ちゃん連れの親子が集う。
古民家えんがわ(各務おがせ町)では、第１・３木曜日の午前１０時から親子サロンを行っている。
運営するのは、後藤里奈さん＝写真右。１歳と４歳の子育て真っ最中だ。
「育児に疲弊し、地域のつながりが薄くて近くに頼れる人がいない母親たちの力になりたいと思い、親子サロンを始めました」と話す。
サロンでは、遊びや季節の餅つき大会、音楽鑑賞会、助産師によるお話し会などを行っており、母親たちが育児の不安を打ち明けたり、共有したりする貴重な場となっている(おやつ代５０円)。１１時半からは、手作りのお昼ご飯を提供するえんがわ食堂がある。(子ども無料、大人３００円、要予約)。
「ご飯はかまどで炊いて、化学調味料を一切使わず、だしは昆布やかつお節で取り、手作りみそを使っています」
おいしくて、安心安全なお昼ご飯が食べられると遠方から足を運ぶ親子も。天気の良い日は広い庭にシートを敷いて、自由に遊ぶ子どもたちを見ながら楽しいランチタイムを過ごせる。
野菜はほぼ地域の人からの寄付で、調理も地元のシニアがボランティアで手伝っている。
「だしの取り方から手作りおやつの作り方、育児についてもいろいろ教わっています。サロンを通して親同士、子どもたちがつながり、地元の人たちとも交流できる、そんな地域食堂でありたい。赤ちゃん連れの人はもちろん、いろんな人が自由に来てつながれる場になるといいですね」
５月以降、地元の高齢者への配食サービスも企画中だ。
子連れのママが食事を届けることで、新たなつながりの輪が生まれることを願う。